胃内視鏡検査の流れGastroscopy
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口または鼻から内視鏡を挿入し、食道、胃、十二指腸を観察します。
1. 事前検査
検査を安全に行うために、全身状態の把握や感染症の有無について、血液検査、尿検査、心電図検査などを行うことがあります。
2. 検査の準備
- ■ 中断できない薬はそのまま服用して下さい。
- ■ 楽な服装でお出かけ下さい。
- ■ 運転しての来院は控えて下さい。
- ■ 心疾患・緑内障・前立腺肥大・糖尿病の既往がある方はお申し出下さい。
- ■ 麻酔薬に対するアレルギーがある方はお申し出下さい。
3. 前処置
1) 通常胃内視鏡 低濃度のキシロカイン液(麻酔液)によるうがいをし、仰臥位でキシロカインビスカス(麻酔液)を口に含んでもらいます(5分)。 2) 経鼻胃内視鏡 0.05%プリビナ液(血管収縮剤)を数ml噴霧し、5分後、4%キシロカイン液を数ml噴霧します。場合により、キシロカインビスカスをカテーテルで数ml注入します。 3) 無痛内視鏡 低濃度のキシロカイン液によるうがいをし、仰臥位でキシロカインビスカスを口に含んでもらいます(5分)。 4. 検査前
義歯・眼鏡・コルセットなどははずさせていただきます。
1) 通常胃内視鏡 のどにキシロカインスプレーで追加の麻酔をします。 2) 経鼻胃内視鏡 のどにキシロカインスプレーで追加の麻酔をすることもあります。 3) 無痛内視鏡 点滴をします。心肺モニターを装着します。血圧、動脈血酸素濃度を測定します。
点滴から鎮静剤を注射します。5. 検査
全身の力を抜いてリラックスしてください。検査は5分程度です。所見により、組織検査やピロリ菌の検査をおこないます。
6. 検査後
診察室にて内視鏡所見を説明いたします。組織検査やピロリ菌の検査を行った場合は、約1週間後に結果を説明します。
1) 通常内視鏡 のどの麻酔がきれるまで飲食はしないでください(約1時間) 2) 経鼻胃内視鏡 鼻腔異和感や鼻炎症状が多少あるかもしれません。のどのスプレーをしなかった時はすぐに食事できます。 3) 無痛内視鏡 点滴から鎮静剤の中和剤を注射します。血圧、動脈血酸素濃度の測定をします。点滴が終了するまで横になっていていただきます。2~3時間フラフラすることがあるので、帰宅後しばらくはご自宅で静かにしてください。